空蝉に鳴る - ARCANA PROJECT
滲む空模様 黄昏 誘うほど溶け合い
生まれ出づる心音
淡く灯らせる 命が謳う現世の祈り
憂楽は徒然に 帳のなか ゆらり 揺れる
空蝉に轟く鼓動を
響かせ合うように
手繰り寄せた 絡み合う糸で
綴れ織る心を抱いて
胸焦がれるほどに強く
願うは守り手の夢
固く結ぶ繋ぎ目 解けぬほど重ねて
眼に見えぬ絆で浸せば
天命さえも畏れることは無いと知って
癒えぬ傷痕 心に根差す陰支えど
螺旋に呑まれたまま
夢と現の隙間を満たす光の礫
憂愁の運命から 掬う掌 ふわり 触れて
縋る手に棚曳く希望を
引き寄せ合う慕情
闇を駆けて 辿り着くまで
穢れなき瞳の奥に
映し出した 色付く空
求めたその想いだけ信じて
終世の誓いはそっと 黎明の瞬間に輝く
曖昧な感情を越えた先で守るべきもの
どの未来も 募る想いも あなたと見てきた
この不条な理さえ壊して行って
その心を慈しむのは
幸せを切に願うから
藍に染めたその叫びよ
空蝉に鳴り響いて
手繰り寄せた 絡み合う糸で
綴れ織る心を抱いて
胸焦がれるほどに強く
願うは守り手の夢
固く結ぶ繋ぎ目 解けぬほど重ねて
胸を衝く言葉で紡いで
燦然とした標を辿って行けたなら
天命さえも畏れることは無いと知って